オンラインで夏を体験
2020年8月31日 海水浴場が開設されなかった夏の最終日、湘南エリアの海水浴場組合のプロジェクトでシークレット花火が打ち上げられました。
花火の打上げは、密を避けるため、開催場所はシークレットとし、オンラインライブ配信を実施。
密を避けながら、多くの人々に「海で打ち上げられた花火」を届ける事ができました。
新型コロナの影響で海水浴場が開設されなかった夏
海水浴場開設の判断を行う5月下旬は、緊急事態宣言解除に向けて世の中が動き出していた時期ではありましたが、未曽有のウイルスとの闘いで市民には多くの人々が訪れる事に対する不安がとても高い時期でした。神奈川県の海水浴場組合は海水浴場開設を断念し、海の家の営業を自粛することとなりました。
この判断は、近隣住民への正しい配慮であったと考えられますが、一方で、多くの夏を楽しみにしている方々へは、「たのしい夏を届ける」という海浜事業者としての使命を放棄することでもありました。
少しでも「夏」を感じてもらいたい!
海水浴場が開設されない中、夏を届けることができないか?
そこで「海で花火を打上げる」という企画が立ち上がり、花火師さんに企画意図を伝えにいきました。
とても、心のこもったお返事をいただき、そこからは、企画に賛同する海浜組合と一緒に打上場所の調整が始まりました。
密を避ける。
花火の打上げは、通常「花火大会」という大々的なイベントです。
私たちには「蜜を避ける」という課題があり、蜜を避けるためにシークレット開催を決めていました。
しかし、それで「多くの人々に夏を届ける」ことができるのだろうか?
この二つの課題を解決するのが「オンライン開催」でした。
オンライン開催には、告知と配信が欠かせません。
シークレット開催の為、ただ単に告知するだけでは興味を持ってもらえません。
特設サイトを構築し、サイト内で「ハッシュタグキャンペーン」を実施することで、多くの人々に興味を持っていただき、直前に開催日時を告知するという手法を用いました。
そして、花火をオンラインでどう見せるか?
密を避けるために、長い時間花火を上げ続ける事はできません。
「一箇所10分程度の打上げで、二箇所開催」
花火の映像を中継でつなぎ、一つの花火番組として配信するという手法を用いました。
江の島エリア、逗子エリアの映像をインターネット回線でスタジオへ送信し、スタジオで編成してYouTubeライブで配信。オンライン花火配信番組が構築されました。
開催後は、近隣住民の方や、夏を楽しみにしていた方など多くの方から、あたたかいお言葉をいただきました。
また、NHK、TBS、テレビ朝日、J-COM等テレビ各社、FMヨコハマ、新聞各紙で取り上げていただきました。
「来夏へむけて」この想いから始まったプロジェクトは多くの人々に支えられ、成功することができました。そして多くの人々に「来夏=未来」へ向けたメッセージを届けることができました。
関係頂いた全ての人々に感謝を申し上げます。
株式会社フィートプロモーション
代表取締役 長谷川 貴久
(由比ガ浜茶亭組合)
夏のうっぷん鎮魂花火 in湘南
主催:来夏へむけてプロジェクト オンライン花火実行委委員会
(江の島海水浴場協同組合/由比ガ浜茶亭組合/逗子海岸営業協同組合)